2020年11月8日~10日、熊本県天草市へ旅行
2014年12月に長崎へ旅行し、隠れキリシタン関係のミュージーアムやカトリック教会を巡ったが、今回は天草の下島を訪れ、再び隠れキリシタンゆかりの地を巡る旅を楽しんだ。
同じ天草でも、上島は天草四郎寄り、下島は天草四郎にはあまり触れない(?)「空気」を感じたが、これは私自身は天草四郎に対してネガティブな印象を持っていることからの、先入観による思い込みかもしれない。
崎津集落では1805年に、「天草崩れ」として知られる潜伏キリシタン5000名以上(周辺住民人口の5割だったと言われる。)の摘発があったが、「代々受け継がれていた信仰行事を行なっていただけで、禁教であるキリスト教だとは知りませんでした。」といったような「理解(!)」により「心得違い」という判決を受けて、全員が釈放されたという珍しい地域である。地元の神社等も上手に共生を図っていたという。
現在の崎津教会は1934年(昭和9年)に、弾圧の象徴である絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡に再建されたもの。この庄屋さんが、うまく機転を利かせて、当時潜伏キリシタンたちを救ったようだ。
崎津旧教会は神社のすぐわきに作られた。
(現在の崎津カトリック教会のすぐ斜め前の場所)
神社の鳥居とキリスト教会の十字架やマリア像が仲良く並んでいる珍しい光景。
禁教中、この地の潜伏キリシタンは、穏便に扱われてきたのも、この神社の存在は大きかったようである。
大天使ミカエルの石像ではないかと言われる「ウマンテラ様」
禁教時代に潜伏キリシタンが作成したものと言われている。
崎津資料館みなと屋にて公開されていた。
キリスト教解禁後、天草に最初に建てられた教会
大江教会のルルド
隠れキリシタン(潜伏キリシタン)関係の、複製ではない貴重な本物の資料が多数展示されていて、必見のミュージーアムであった。お勧め!
噴煙をあげる阿蘇山
ガス濃度が危険域だったため、火口付近までは立ち入ることが出来なかった。
途中立ち寄ったリップルランド道の駅から対岸の雲仙普賢岳を望む。
東シナ海に沈む夕日
宿泊した下田温泉「望洋閣」からの眺め
旅行初日は熊本城の目の前に位置する「熊本キャッスルホテル」に宿泊したのだが、夕食はホテルから徒歩数分の所にある「青柳」にて、イカや羽魚(マカジキ)の刺身に加え、馬刺を堪能した。美味しい地酒と米焼酎で撃沈。
ホテルへの帰途、熊本ラーメンで〆たのは内緒だ。
(なお、熊本キャッスルホテルの朝食は特筆もの。大変美味しかった。)
最終日、熊本空港への帰途、「鮓たいと」にて「おまかせ」のランチを堪能。
最近は江戸前でも珍しくなった、非常に硬い「握り」がとてもよかった。
一方で、熊本特有のたまり醤油に不慣れなせいか、せっかくのネタの味が自己主張しきれていないように感じたが、それも熊本流の鮨の流儀なのかもしれない。
そこは逆に、江戸前とは異なる部分を楽しんだ。
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