カギになるのは、これまでとは違う人物像を持つ
「異能人材」
従来型の優秀な人材
・みんなが同じ土俵を目指し、その中で抜きんでた人
進学校 → 有名大学 → 大企業
・個別領域の専門家
科学、工学、医学、法律など
・自分で何でもできる、すごい人
今の日本で圧倒的に足りない人材
・あまり多くの人が目指さない領域、それも複数の領域にまたがって頭角を現す人
・ビジョンを描き、複数の領域をつなぐことで、それを実現できる人
全体像をデザインし、課題を発見し、それを技術で解決する
・どんな課題が現れても、それを解決できるすごい人達が常に周囲に集まっている人
「すごい人達」は、日本国内にいるとは限らない
今の日本では異能人材だけではなく、従来型人材と異能人材との間の橋渡しをするインタープリター人材も圧倒的に不足している。
そのため、両者の溝を埋めることができないまま、失われた30年を過ごしてしまった。
異能人材は、従来型人材と交わる時間的余裕のない人が少なくない。忙しい。
そうした異能人材の働きを代弁するインタープリターの話も、一般的には5年くらい経たないとピンとこないケースが多い。
このとき、たとえ自分の好みや考えに必ずしも合致しなくとも、これは何かありそうだ、と耳を傾けることが出来るかどうかが、飛躍のカギとなる。
ゼロリスク思考が日本をダメにした。
(藤元健太郎氏:D4DR株式会社代表、元野村総研、電通大情報数理工学出身)
「何かあったらどうする」「勝手なことをするな」というロジックで、チャレンジする行為をバッシングばかりした結果、日本ではイノベーションが生まれなくなってしまった。「ルールを簡単に変えてはいけない」という考え方そのものを見直すことが、まさに第四次産業革命の社会の本質だ。(「ゼロリスク社会を越えて」より)
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