2022年4月23日土曜日

「異能人材」がイノベーションのカギを握る

 カギになるのは、これまでとは違う人物像を持つ
「異能人材」

従来型の優秀な人材

・みんなが同じ土俵を目指し、その中で抜きんでた人
    進学校 → 有名大学 → 大企業

・個別領域の専門家
    科学、工学、医学、法律など

・自分で何でもできる、すごい人

今の日本で圧倒的に足りない人材

・あまり多くの人が目指さない領域、それも複数の領域にまたがって頭角を現す人

・ビジョンを描き、複数の領域をつなぐことで、それを実現できる人
    全体像をデザインし、課題を発見し、それを技術で解決する

・どんな課題が現れても、それを解決できるすごい人達が常に周囲に集まっている人
    「すごい人達」は、日本国内にいるとは限らない


今の日本では異能人材だけではなく、従来型人材と異能人材との間の橋渡しをするインタープリター人材も圧倒的に不足している。

そのため、両者の溝を埋めることができないまま、失われた30年を過ごしてしまった。

異能人材は、従来型人材と交わる時間的余裕のない人が少なくない。忙しい。

そうした異能人材の働きを代弁するインタープリターの話も、一般的には5年くらい経たないとピンとこないケースが多い。

このとき、たとえ自分の好みや考えに必ずしも合致しなくとも、これは何かありそうだ、と耳を傾けることが出来るかどうかが、飛躍のカギとなる。

ゼロリスク思考が日本をダメにした。
(藤元健太郎氏:D4DR株式会社代表、元野村総研、電通大情報数理工学出身)
「何かあったらどうする」「勝手なことをするな」というロジックで、チャレンジする行為をバッシングばかりした結果、日本ではイノベーションが生まれなくなってしまった。「ルールを簡単に変えてはいけない」という 考え方そのものを見直すことが、まさに第四次産業革命の社会の本質だ。(「ゼロリスク社会を越えて」より)

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